HERO for Kids:ヒーローずかん

2025.08.01

今度こそ!ママが目指す金メダル

亀澤かめざわ 理穂りほ選手|デフ卓球たっきゅう

はじめまして!わたしは卓球たっきゅう選手です

こんにちは!デフ卓球たっきゅうをしている亀澤かめざわ理穂りほです。わたしは、デフリンピックという大会にこれまで4回出場し、銀メダルとどうメダルをあわせて8つもらいました。

卓球たっきゅうをはじめたのは、お父さんとお母さんがやっていたからです。兄といっしょに近くの体育館でやってみたら、とても楽しくて。必ず自分のサーブの順番があるし、一人じゃなくて相手と一緒に楽しめる。それがすごく素敵だなって感じて、「もっとやりたい!」と思うようになりました。

きこえない世界の卓球たっきゅう

デフ卓球たっきゅうでは、試合中に補聴器ほちょうきをつけてはいけません。だから、音がまったくきこえない中で試合をします。ボールの音がないので、飛んでくるボールのスピードとラケットをうまく合わせることに、頭と体と、特に目を使います。練習から、目でボールをしっかり見て、体でリズムをおぼえるようにしています。

日ごろは補聴器ほちょうきをつけてきこえる状態じょうたいで練習をして、まずは音の力も使って、体にリズムをしみこませていくんです。

あこがれが目標もくひょうになった日

中学1年生のとき、デフ卓球たっきゅうの合宿に参加して、元チャンピオンの話をききました。そのとき、初めてデフリンピックという大会を知って、「わたしも出たい!」とあこがれたんです。そうしてがんばっていくうちに大会で良い結果を出せるようになって、「ゆめ」がだんだん「目標もくひょう」になっていきました。初めてデフリンピックに出られたのは、台北たいぺい2009大会。女子団体じょしだんたいでは銀メダル、シングルスではどうメダルをとることができて、「努力はうらぎらない」と感じました。

(写真:日本卓球株式会社提供)

くやしさとさいスタート

2013年のソフィア大会では、ダブルスの決勝でけがをしてしまい、金メダルはとれませんでした。すごくくやしかったです。そのあと、卓球たっきゅうを一度やめたんです。

でも、そのあと好きに遊んでいたら太ってしまい・・・。ダイエット目的で久しぶりに卓球たっきゅうをやってみたら、やっぱり楽しくって! 再開さいかいしてみると、やっていくうちに「金メダルを目指したい」というおもいがどんどん強くなったんです。それで、またがんばることに決めたんです。

お母さんとして、アスリートとして

今は、6さいになるむすめがいます。休みの日は一緒いっしょにたくさんあそびます。試合を見に来ることもあるけれど、まだ「つまらない〜」って言われちゃいます(笑)。むすめにはちがうスポーツをやってほしいけれど、もし卓球たっきゅうをやりたいって言ったら、全力で応援おうえんします!

家族といえば、父がむかしデフ卓球たっきゅうの日本代表の監督かんとくをしていて、一緒いっしょに大会で金メダルをとったこともあるんです。大切な思い出です。

みんなへのメッセージ

東京2025デフリンピックでは、最後まであきらめずに戦うわたしのすがたを見てほしいです。そして、今まで一つの大会で2つまでしかとれていないメダルを、3つ以上とること、そして今度こそ金メダルをとることが目標です!

デフスポーツには、がんばっている仲間がたくさんいます。大会を通して、デフリンピックのことをもっと知ってもらえたらうれしいです。ぜひ会場に来て、応援おうえんしてください! いっしょに東京をげましょう!