オリンピックで5位になったよ!
こんにちは!陸上競技の110mハードルをしている村竹ラシッドです。パリ2024オリンピックでは、日本選手で初めてこの種目の決勝に進んで、5位になりました!
最初はすごく緊張していて、「本当にこれから走れるのかな?」と思ったくらい。すごく沈んだ気持ちになっていて、「他の選手もギスギスしているんだろうな」と思っていたら・・・全然そんなことなかったんです。それで緊張がほぐれたのと、応援に来てくれたお母さんから「顔がこわいぞ! もっと楽しんで!」って言われて。「よし、思いきり楽しもう」って切り替えられたんです。
ハードルを選んだわけ

ぼくが陸上を始めたのは小学5年生のときです。「足が速いからやってみない?」って先生に言われて、やってみたらすごく楽しくて。100mや走幅跳もしていましたが、ハードルをしっかり教えてもらう機会があって、実際にやってみたらハマってしまったんです。「走ることもできる、跳ぶこともできる」ハードルにひかれて、「ここでがんばってみよう」と思ったんです!
こだわるのが好き!
ハードルは、スタートから7歩~8歩でトップスピードに持っていくことや、バーを跳ぶときに姿勢をくずさないこと、ハードル間をどれだけ速く走れるか、たくさん考えることがあります。ぼくは、そういう細かいところをじっくり考えて練習するのが大好きなんです。これでもかっていうくらい考えて、技をみがいていくのがとても楽しいんです。
でも実は、ハードルを跳んでいるとき、ちょっとだけ休めるんですよ。その瞬間は、顔もそんなに力んでいないと思います(笑)。

二つの大きな経験
ぼくには忘れられないできごとが二つあります。一つめは高校2年生のとき、大きなけがで動けなくなって、4か月くらい走れなかったこと。でも先生が「まだ時間はある。焦らなくていいんだよ」と言ってくれて、一緒にリハビリをがんばってくれたことで立ち直れました。二つめは、日本選手権でフライングで失格になったこと。本当にくやしくて、時間がかかったけど、「このまま終わるわけにはいかない」となんとか思えるようになって。今度こそ!と、もう一度がんばる気持ちになれたんです。これらの経験は、ぼくを大きく成長させてくれました!
普段のぼくは?
小さいころは負けずぎらいで、ゲームで負けるとすぐ泣いたり、先生に怒られたりしていました(笑)。でも今は、できるだけ人とは丁寧にしようって心がけています。「ほんとかよ」って思う人はいるかもしれないですが(笑)。
それと、ポケモンや漫画が大好き!全種類のポケモンや通常の色とはちがうレアな個体を集めたり。漫画では『葬送のフリーレン』がすごく好きです。好きになると、とことんハマってしまう性格なんですよね。
みんなへのメッセージ
東京2025世界陸上での目標はもちろんメダルを取ること! 日本の男子短距離ではこれまで3位が最高なので、それを越えたいです。
それに海外のトップ選手たちの走りを、会場でもテレビでも見てほしい! すごいスピードや技を目の前で見て、「陸上っておもしろい!」って感じてほしいです。
みんなに楽しんでもらえるようにぼくもがんばるので、楽しみにしていてください!応援よろしくお願いします!