走ることが大好きです!
こんにちは!陸上競技をしている田中希実です。わたしは1500mや5000mなどを走る長距離ランナーで、東京2020オリンピックでは1500mで8位になりました。2025年に東京で開かれる世界陸上でも、がんばりたいと思っています!
小さいころから「親子マラソン」に出ていましたが、そのころは勝ちたいというより、家族で楽しく走っていた感じでした。お父さんやお母さんがランナーだったので、自然と走ることが好きになっていきました。

うれしかった初めての優勝

わたしの出身地である兵庫県は陸上競技のレベルが高く、まわりの子も速くてなかなか勝てませんでした。でも、練習をがんばっていたらだんだんと速くなっていって、小学5年生のときに初めてレースで1位になれました!
その後、お母さんが出たオーストラリアのマラソン大会についていって、子どもレースにも出たら、なんとまた1位!海外で勝てたことは、大きな自信になりましたし、「もっと速くなりたい!」という気持ちが生まれました。
記録の先にある「楽しい」と「強さ」
思い出にのこっている大会は、2020年に行われた「2020ホクレン・ディスタンスチャレンジ」です。コロナ禍でお客さんはいなかったけど、オンラインでたくさんの人が応援してくれて、その力で日本記録を出すことができました!
わたしはいろいろな距離の種目を走りますが、1500mは作戦が大事で、どこで前に出るかが勝負。3000mはスピードと持久力がどちらも必要です。5000mは練習がとても大変で、どれだけがんばったかが試されるレースです。どの種目も、まわりの選手たちとの駆け引きに注目してみるとおもしろいですよ!

もっと強くなるために

力がついてきたと感じることはありますが、大切なのは「その力をレースで出せるかどうか」。だから、気持ちの面でも強くなることが大事です。
それと同時に、走ることだけでなく、いろんな経験を楽しむことも大切にしています。小さいころの「走るのが楽しい!」という気持ちから、大人になった今の「勝ちたい!」という気持ちまで、ずっと陸上を好きでいられる自分でいたいと思っています。
走ることと本が好き!
じつはわたしは本を読むのも大好きです。小学生のころは、宿題と練習を早く終わらせて読書の時間をつくっていました。好きな本は『赤毛のアン』や『大草原の小さな家』などの児童文学です。いつか、その本の舞台になったカナダやスイスにも行ってみたいと思っています。丸太小屋でのくらしにもあこがれています。

みんなへのメッセージ

陸上を通して、世界のいろいろな文化や人と出会ってきました。ケニアでは、とてもがんばっている選手がたくさんいて、「チャンスがくればきっと力を出せる」という気持ちが伝わってきました。わたしは、自分にあたえられた力を100%出せるようにがんばるとともに、まわりの人も自分らしく力を出せる社会をつくる手助けをしたいなと思っています。みなさんも、自分の「好き!」を大切に、いろんなことにチャレンジしてみてくださいね!