野球ができなくなって見つけた「走る道」
こんにちは。鵜澤飛羽です。陸上の200mをメインにしているスプリンターです。
もともとは野球をやっていました。でも中学生のときに、ひじをケガしてしまって、投げることができなくなってしまったんです。そこで高校に入ってから、陸上を始めました。どうせやるなら本気でやりたい。そう思って、毎日すごい量の練習をしました。100mのダッシュを1日で100本以上。一人でグラウンドを走りつづけていました。
偶然から生まれた成長
ウサイン・ボルト選手など、速い選手をひたすら真似して練習していましたが、最初はうまくできなくても、たまたまうまくいくことがあるんです。そのときの感覚を拾っていき、高校2年生のインターハイで100mと200mの2つの種目で優勝することができました。
でも、いつも思っていたのは「たまたま良い感覚が来る」ってこと。その「偶然」の感覚を、なんとか自分のものにしようと何度もくり返して走りました。
大学に入ってからも、それをつづけていたら、タイムがどんどんのびてきました。先生から「偶然を必然に変えるんだ」と言われて、「ああ、自分がやってきたのはこういうことだったんだ!」と分かったんです。新しい偶然と出会い、それを積み重ねていくことを今も大切にしています。
パリで見つけたくやしさ
パリ2024オリンピックでは、200mで準決勝までいけました。でも、リレーではメンバーに選ばれなくて、とてもくやしい思いもしました。
もう二度と、あの大会で走るチャンスはありません。だからこそ、次の東京2025世界陸上では、ぜったいに走りたいです。今は100mの走りも強化しているので、どの種目でもチームの力になれると思っています。
好きなものに全力
走ること以外にも、ぼくには大好きなことがたくさんあります。アニメやゲーム、マンガが大好きで、特に『七つの大罪』は、ぼくにとっての「人生の教科書」です。
キャラクターの言葉に何度も助けられたし、今でも「このキャラだったらどうするだろう」と考えたりします。家にはフィギュアが300体くらいあって、好きなキャラをならべてながめるのが最高です(笑)。
お菓子も力になる!?
大学の卒論では、「お菓子を食べることが、競技にどう関係するか?」というテーマで研究しました。高校のときは一切食べなかったけど、大学に入ってからはグミを1日に2袋食べることも。でも、ちゃんと練習して生活もととのえれば、タイムは上がっている。それっておもしろいですよね。
好きなことをがまんせずに、うまくバランスをとる。それが、ぼくのスタイルなのかもしれません。
みんなへのメッセージ
世界のトップレベルの選手たちが、東京に集まります。それが世界陸上です。
世界中のすごい人たちのプレーが、すぐそばで見られるなんて、めったにありません。ぜひ会場に来て、声を出して応援してください。ぼくら日本の選手も、みなさんの声で力が出ます!
そして、もしこれを読んでいるキミが「何かを始めてみたい」と思ったら、全力でやってみてください。偶然からチャンスが生まれるかもしれませんよ!