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世界陸上・デフリンピックのアスリートが子どもたちとスポーツをエンジョイ!「TOKYO FORWARD 2025 アスリート交流イベント for KIDS」開催

2024.02.28

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きこえる・きこえないにかかわらず「一緒につくり、楽しむ」空間

2024年2月25日(日)に開催した、世界陸上・デフリンピックのアスリートと子どもたちが一緒にスポーツを楽しむ「TOKYO FORWARD 2025 アスリート交流イベント for KIDS」。
子どもたちがきこえる・きこえないにかかわらず、アスリートとの交流や参加者同士のコミュニケーションを通して、スポーツをするおもしろさはもちろん、聴者とろう者が「一緒につくり、楽しむ」体験してもらうイベントです。

当日は一般募集での応募から、きこえる・きこえない小学4~6年生約30名が集まりました。
ゲストには世界陸上出場アスリート黒川和樹選手(陸上競技 男子400mハードル)、デフリンピック出場アスリート岡田海緒選手(デフ陸上 女子800m・1500m)をお迎え!
そして、先日東京2025デフリンピック応援アンバサダーの就任が決まった朝原宣治さんが、みなさんの前にアンバサダーとして初のお披露目!同じくアンバサダーの川俣郁美さんも参加し、トップアスリートたちから走り方のコツを教えてもらったり、チームに分かれての対抗競争を行いました。

手話の拍手で盛大に迎えられたゲストのみなさん
左から川俣郁美さん、朝原宣治さん、
黒川和樹選手、岡田海緒選手
※緑色のゼッケンは手話通訳
アスリートから世界陸上とデフリンピックについて紹介

本日はじめましての参加者のみんな。まずは一緒に『名前で並ぼうゲーム』に挑戦!
ルールは簡単。「おしゃべり禁止」。口話も手話もだめ!ジェスチャーや指文字でお互いの名前を伝えあって、あいうえお順に並んでみよう!というゲームです。

MC橋本一郎さんが会場を盛り上げてくれる中、「言葉が使えないとき、どうしたら伝えたいことを伝えられるのか」を一生懸命考えて、表現しあう参加者とゲストたち。
ヒントの指文字も上手に使いながら、さっそく全開のコミュニケーションでゲームを楽しんでいました。

MC橋本一郎さんも一緒に盛り上げてくれました

すっかり仲良くなったみんなは、いよいよアスリートの指導のもと「走り方のコツ」を学びます。

まずは朝原さんと一緒に準備体操。
陸上競技の100mや4×100mリレーなどで世界陸上に6回出場、オリンピックにも4回出場されている朝原さん。日本を代表するレジェンドアスリートが一緒に体操してくれる様子に、子どもたちもですが保護者のみなさんもなんだかソワソワしていました。

自分たちがどんな速さで走れるのか、3つのグループに分かれてリレーをしてみることに。
リレーをするにあたり、岡田選手から『スタートランプ』の説明。位置について【赤】 → よーい【黄色】 →ドン!(ピストル音)【緑】と、音を3色の光に変えて伝える、デフ陸上で使われる機器です。

中・長距離用のスタンドタイプのスタートランプ。
黄色は「よーい」

いよいよアスリートから走り方のコツの伝授!
朝原さんから、走るときの姿勢や足のけり方などを丁寧にアドバイス。現役アスリートの黒川選手と岡田選手のかっこよく綺麗なお手本をみせてもらい、細かいポイントまで教えてもらいました。

「かっこよくない」走り方は…?
…からの「かっこいい」
=早く走れるきれいなフォーム!

グループに分かれて、手取り足取り教えてくれるアスリートのみなさん。
メンバー同士でお互いに確認しつつ、教えてもらったコツを一つずつ練習していきました。

練習を終えたら、どれだけ自分たちがうまく走れるようになったかをチェック!チーム対抗リレーであらためてタイムを計測。
走る前にはみんなで走り方のコツを振り返り、リレーの順番を話し合いました。

いざリレーがスタートすると、明らかに走るフォームがきれいになっている参加者のみんな!
走るチームメイトを「がんばれ」の手話で応援しながら、チームで全力に取り組む参加者のみんなの熱量に、会場は大盛り上がりでした。

スターターは川俣郁美さんが担当
教えてもらったフォームで全力でダッシュ!

リレーを終えた後は結果発表。なんと全チームがタイムを縮めることができました!

成長を実感できた参加者からは「アスリートから早く走れるフォームを教えてもらえて、本当に速くなってびっくりした」と嬉しさが込められたコメントとともに、「手話でお話したり、みんなで一緒に走れたのが楽しかった」ときこえる・きこえないにかかわらずコミュニケーションを取れたことに対する思いを語ってくれました。

デフリンピックアンバサダーの川俣さんからは、みんなが一緒に楽しくイベントに参加する様子を受け「コミュニケーションの壁を越えて、伝えたい・楽しみたいという気持ちがあったからこそ。今日みんなが考えてくれたように、普段の生活の中でも、どうしたらいいのかな?と考えてくれることがとても大事です。いろいろな人が自分だから気づけることがたくさんあるはず。いろいろな人に出会って、たくさんの気づきが生まれることを楽しみにしています!」とコメント。

黒川選手は「耳のきこえない子どもたちにもどうやったらうまく伝わるのかを考えましたし、その伝え方を考えること自体がすごく楽しかった」と、普段あまり接することのなかったきこえない人たちとのコミュニケーションに刺激を受けたようでした。
また、「スポーツを通してお互いの壁をこわして、通じ合うことの喜びを感じられたのでは」と岡田選手。「みんなで力を合わせれば、もっとできるようになることがいっぱいあります。この経験を、みんなからいろいろな人たちに伝えてあげてほしいです!」と、2025年に向けてのメッセージでイベントを締めくくりました。

最後は、ともにイベントを盛り上げてくれたサポーターのみなさんも一緒に全員で記念撮影。
みんなで「東京」の手話をした、笑顔あふれる一枚になりました!

子どもたちがきこえる・きこえないにかかわらず、アスリートとの交流や参加者同士のコミュニケーションを通して、スポーツをするおもしろさはもちろん、聴者とろう者が「一緒につくり、楽しむ」体験をしてもらうイベント、『TOKYO FORWARD 2025 アスリート交流イベント for KIDS』。

2025年の世界陸上・デフリンピック、そしてその先に向かって、障害の壁をつくってしまう心の持ちようから変えていけるように。スポーツを通して心のバリアフリーを築いていく。
そのために、東京都は引き続きアスリートと子どもたちの交流の場をつくっていきます。
次回のご参加、お待ちしております!

 

【TOKYO FORWARD 2025 公式インスタグラム】
https://www.instagram.com/tokyo_forward_2025_official/

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